Windows 10でMicrosoftアカウントを紐づける

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Windows 10では(Windows 8でも)、ローカルアカウントとMicrosoftアカウントを紐づけることができるようになっています。Microsoftアカウントは、マイクロソフトが提供しているWebサービス、例えばHotmail(あ、今ではOutlook.comですか)やSkyDrive(あ、今ではOneDriveですか)を利用するときに使用するユーザーアカウントです。従来は、.Net Passportと呼ばれていました。

で、.Net Passportの時代から、シングルサインオンと言って、一度ユーザー認証を済ませたら、その認証情報ですべてのサービスやWebサイトが利用できる(つまり、サービスやWebサイトごとにログインする必要がない)ための仕組みとして利用されてきたのですが、Windows 8からはこれがWindowsのログオン(あ、Windows 8と10ではサインインですか)にも使えるようになりました。ちなみに、Office Premium搭載マシンを買った場合、MicrosoftアカウントがないとOfficeをインストールできません。

Windows 10 設定画面から[アカウント]を選択

Microsoftアカウントの紐づけは、Windows 10のインストール直後に設定します。後から変更するには、設定画面の[アカウント]をクリックします。

クリックすると、現在どのMicrosoftアカウントに紐づけされているか表示されます。紐づけを解除するには、[ローカルアカウントでのサインインに切り替える]クリックします。

Windows 10 お使いのアカウント

Microsoftアカウントを紐づけると色々なことができるのですが、大きいのは次の3つです。

1.Microsoftアカウントでサインインできる

会社でActive Directoryを使用している場合を除いて、Windowsはアカウントを各PCごとに作成する必要があります。これをローカルアカウントと言います。この仕組みだと、仮に5台のPCを使用している場合、5台のPCすべてにローカルアカウントを作成しなければいけません。また、パスワードを変更する場合、5台のPCすべてのパスワードを変更しなければいけません。

Microsoftアカウントに紐づけておけば、すべてのPCのユーザ名とパスワードが同じになります。なので、パスワードを変更するときもMicrosoftパスワードを変更するだけで済むのです。

2.Windowsの設定を他のPCと同期することができる

Microsoftアカウントを紐づけると、Windowsの設定をMicrosoftアカウントに保存し、他のPCと同期することができます。この機能を使うと、壁紙やWebブラウザのお気に入りなどを変更したら、他のPCにも自動的に反映されます。

設定の同期を無効にすることもできます。設定画面から、[アカウント]→[設定の同期]の順にクリックします。

Windows 10 設定の同期

この画面から、[オフ]を選ぶと同期を無効にすることができます。

3.OneDriveをあたかも普通のドライブのように使える

OneDriveは、マイクロソフトのWebフォルダでして、ファイルをクラウドに保管しておく機能です。本来の使い方は、ファイルを使用するときにOneDriveからダウンロードして、ファイルを保存するときはOneDriveにアップロードします。で、Microsoftアカウントと紐づけると、これを自動的にやってくれるんです。

Windows 10では(Windows 8も)、エクスプローラ画面の中に[OneDrive]という項目がありまして、ここからOneDriveに保管してあるファイルを使うことができるんです。どういう仕組みになっているのかというと、OneDriveに保管されているファイルをこっそりダウンロードしておきまして、ユーザーはこのダウンロードされたファイルを使います。ユーザーがファイルを保存したり、OneDrive上のファイルが変更された場合は、自動的に変更内容を反映します。

Windows 10 OneDriveのファイルをこのPCと同期

この作業を同期と言いまして、Microsoftアカウントを紐づけておけば、OneDriveと同期して、OneDrive上のファイルをあたかもPCのドライブであるかのように使うことができるのです。(詳しくは、この記事をご覧ください)

Windows 10 メールを起動

この他、Outlook.comのメール設定を自動的にやってくれたり、Windowsストアで購入したアプリケーションインストールさせたりすることができます。

かつてPCが高価だったころ、1台のPCをみんなで共有して使っていました。それが、1人1台のPCを使っているケースが珍しくなくなり、今や1人で複数台のPCを使用しているケースもありうるようになりました。従来、複数のPCでユーザーアカウントや設定、ファイルを共用する機能を利用するには、高価なWindows Serverを購入して、Active Directoryドメインを作る必要がありました。Microsoftアカウントを紐づけると、お手軽にアカウントや設定、ファイルを複数のPCで共用できるようになるというわけです。ただし、Microsoftアカウントのパスワードが漏れると大変なことになるので、定期的にパスワードを変更した方がいいと思います。




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