就労移行支援サービスって何?
就労移行支援サービスとは、スキルアップ研修の受講、アドバイザーによるカウンセリング、おすすめ企業の紹介、面接対策、面接後の企業とのやり取りを行ってくれるサービスです。これが、一番至れり尽くせりといえます。特に、うつ病や難病、統合失調症などが原因で前職での退職を余儀なくされた場合、そのままでは就職が難しいかと思います。そこで、就労移行支援サービスを利用して、職場復帰するプログラムを利用して復職する方が賢明と言えます。
就労移行支援サービスのメリットは
・未経験の人でも就職・転職できる
・就職・転職活動で何をしていいかわからなくても、アドバイザーからのアドバイスが受けられる
・無料で研修を受けられる
などのメリットがあります。就労移行支援サービスのデメリットは
・自分ひとりの力で就職・転職したい人には向いていない
・対象者や職種、勤務地がどうしても限られる
などのデメリットがあります。
求人サイトって何?
求人サイトとは、従業員を募集している企業から求人広告という形で掲載を受け付け、インターネット上に求人情報を公開しているサイトです。条件を元に求人を検索できます。また、履歴書と職務経歴書を登録して、求人に応募したり、企業や転職エージェントからのスカウトを受けたりすることができます。
求人サイトは、自分の意思で求人を選んで応募できるというメリットがある反面、企業との交渉を自分で行わなければならない、非公開の求人は応募できないというデメリットもあります
求人サイトを特におすすめするのは、以下のような方です。
- 首都圏や京阪神など、大都市圏以外の場所での就職を希望している
- 今すぐに転職するつもりはなく、いいところが見つかれば転職したい
求人サイトは、全国規模での求人を取り扱っているサイトもあれば、地域密着型で地元の求人を取り扱っているサイトもあります。また、求人サイトは無料で利用できます。
転職エージェントって何?
転職エージェントとは、転職を希望する人と、採用する企業の間を取り持つ役の人です。転職エージェントは、まずは面談をして、この人がどういう性格か、どんな仕事や会社がマッチしそうかアドバイスします。その上で、あなたにマッチする会社を紹介してくれます。また、応募書類の添削や、面接対策を行ってくれる転職エージェントもあります。
大きいのは、企業と直接やり取りする必要がないという点。転職者の特徴や利点を説明したうえで、企業への応募は転職エージェントが代行してくれます。また、入社試験や面接を受けた後のフィードバックや、不採用になった場合の理由を教えてくれるケースもあります。更に、内定企業への承諾・辞退の連絡も、転職エージェントが行ってくれます。
転職エージェントを特におすすめするのは、以下のような方です。
- 経歴や学歴に自信がない
- 口下手で面接でうまく喋れる自信がない
- 企業への連絡をするのが苦手
転職希望者は、無料で転職エージェントを利用できます。なので、利用しない手はないのですが、どうしても職種や地域が限定されてしまうという欠点があります。ですが、できれば転職エージェントを2~3社登録しておくといいでしょう。
転職エージェントと言っても、大手上場企業から個人事業主まで、規模は様々です。ですが、
- 自分が転職希望する業種に対応しているか
- 自分が転職希望する地域が対象エリアか
少なくともこれがダメだと、問題外です。
転職エージェントは、大手企業だと幅広い業種に対応できる半面、比較的小規模だと特定の業界に特化しているケースが多いです。中でも多いのが、医療・保育・IT・クリエイター関連です。
また、転職エージェントは、対象としているエリアが決まっています。求人を紹介してもらえるエリアもさることながら、転職エージェントに求人を紹介してもらう前に「まずは面談をしましょう」ということになります。この面談場所に行けるかどうか、というのが問題になるのです。
なので、面談場所はどこか確認しましょう・・・と言いたいところなのですが、大抵は転職エージェントの拠点がある場所がわかれば、大体見当が付きます。でもって、もし面談場所が遠いときはオンラインや電話での対応ができるかどうかを確認しましょう。
おすすめの就労移行支援サービス 転職エージェント5選
atGPジョブトレ IT・Web
現在働いていない障がい者を対象に、プログラマーやWeb制作への就業を支援するサービスです。デジタルハリウッドが提供するWebデザイン講座を受講でき、未経験でもWeb制作の知識を得ることができます。また、atGPの企業ネットワークを駆使して、就職はもちろん、就業後の定着サポートを受けることができます。
利用には、自治体が発行する「福祉サービス受給者証」が必要です。また、東京(渋谷もしくは秋葉原)、千葉(船橋)、埼玉(大宮)に週4~6日(月~土)通所可能な方が対象となります。
atGPジョブトレ
atGPでは他にも、うつ症状・発達障害・統合失調症・聴覚障害・難病の方を対象とした、就労移行支援サービスを行っています。各障害に対応したプログラムが用意されていて、症状理解・認知行動療法・ストレスマネジメントなどのカリキュラムが用意されています。
障害への理解が深まった段階で就職するため、職場定着率91.4%と高い数字をはじき出しています。また、事務職で活躍できるスキルを身に着けることができ、事務職での就職率が94.5%を誇ります。
・うつ症状(うつ・双極性障害(躁うつ病)・適応障害・不安障害)
・発達障害(自閉症スペクトラム障害(ASD)・注意欠如・多動性障害(ADHD)・学習障害(LD))
・統合失調症
・聴覚障害
・難病・発達障害
のある方で、東京(大手町・お茶の水・秋葉原)、神奈川(横浜)、大阪(梅田)に週4~5日(平日)通所可能な方が対象です。
dodaチャレンジ
障がい者向け転職エージェントで、当サイトでも人気が高いのがdodaチャレンジです。ポイントは、dodaブランドの知名度の高さ。身体・精神・知的といった、幅広い障がい内容に対応できることです。求人紹介の前に行うカウンセリングは関東・中部・関西で行うが、地方在住者へは電話でのカウンセリングも可能とのこと。
なお、dodaチャレンジは障害者手帳をお持ちの方が対象です。
ミラトレ
障がい者の方で、「働きたいけど就職活動がうまく行かない」方を対象とした、就労移行支援サービスです。就労継続ノウハウを活かしたトレーニングプログラムを元に支援を行うので、就職率98%、半年後の職場定着率80%と、高い確率で就職が成功します。
ミラトレは18歳~65歳の障害をお持ちの方で、一般就労を目指している方が対象です。東京・神奈川・千葉・埼玉・愛知・大阪・兵庫から、通いやすいところを選べます。
Cocorport
精神障がい、知的障がい、発達障がい、身体障がいなどの障がいのある方を対象とした、就労移行支援サービスです。ビジネスマナーやグループワーク、PCスキルなど、90以上のトレーニングプログラムがあり、中でも就職後の安定した職場定着を見据え、コミュニケーションスキルやストレス耐性を身に付けるトレーニングに力を入れています。働くために必要な知識やスキルを習得し、就職後も職場に定着できるようサポートを行ってくれます。
Cocorportは首都圏・大阪・愛知・福岡に57箇所の事業所があり、通いやすいところを選べます。18歳~65歳の障害をお持ちの方で、一般就労を目指している方が対象です。また、ご本人または配偶者の前年度所得に応じて、利用料(1割負担)がかかる場合がありますが、9割以上の方が自己負担なしで利用できます。
よくある質問
ここでは、転職するにあたって、よくあるご質問をまとめました。
定年のない仕事ってある?
あります。正社員以外の仕事です。
どういうことかと言いますと、ほとんどの会社で60歳定年制を敷いているので、正社員は60歳になれば定年です。逆を言うと、正社員以外であれば定年はないということです。
例えば、60歳で定年になった後、引き続き嘱託という形で雇用を継続するケースがあります。従って、60歳になったからと言って、仕事を辞めなければならないとは限りません。60歳以降でも働けるかどうかは、嘱託による再雇用の制度がある会社かどうかで決まります。職種で決まるわけではありません。
その他、フリーランスや個人事業主は定年はありません。アルバイトやパートにも定年はありません。どのような仕事があるか、詳しくはこの記事をご覧ください。
フレックスタイム制の職種は何?
職種ではなく会社で決まります。
念のために解説しますと、フレックスタイム制とは、コアタイムと呼ばれている時間さえ出社すれば、出社時間と退社時間を自由に決めることができる制度です。このため、制度上はコアタイムだけ出社することもできます。ただし、1か月に勤務しなければならない勤務時間は決まっているので、1か月分の出勤時間を合計して、働き過ぎていれば残業、不足していれば欠勤です。
フレックスタイム制は、会社がフレックスタイム制を導入すると決めれば、フレックスタイム制になります。このため、フレックスタイム制で働きたい場合は、フレックスタイム制を導入している会社を選ぶことになります。
フレックスタイム制で働きたい方は、労働条件の中に「フレックスタイム制」と書いてある求人を探してみましょう。ちなみに、リクナビNEXTは「フレックス勤務OK」で求人を検索することができます。
単純作業で正社員になれる職種は何?
正直に言うと、色々あります。
一例としては、工場内の軽作業があります。工場と言っても、きつい・危険・汚いとは限りません。中には食品工場のように、女性でも安心して働ける工場もあります。工場内の軽作業は、50歳以上の中高年で未経験者でも積極的に採用している上、長く続けることができるというメリットもあります。、
この他にも、配送センターの仕分け作業や、ビルメンテナンススタッフ(・・・といっても要はお掃除)も、単純作業と言えます。これらの職種で、「正社員登用あり」の求人を狙ってみてはいかがでしょうか。
長く続けられる仕事って何?
長く続けられる仕事って、実はすごく簡単で、あなたに合っている仕事です。当たり前で片付く話なのかも知れませんが、あなたに合わない仕事が長続きすることはありません。なので、自分に合う仕事は何なのかをお考えいただきたいと思います。
しかしながら、60代になっても続けられる仕事、ということになりますと話が変わってきます。60代になっても続けられる仕事には2種類ありまして、
60歳以降でも嘱託・パート・アルバイトで続けられる仕事
独立・開業・脱サラして、60歳以降も個人事業主として続けられる仕事
があります。
あくまでも一般論ですが、前者に該当する職種には、店員(飲食店・スーパーなど)、ドライバー、工場内の軽作業などがあります。後者に該当する職種には、いわゆる士業(医師・弁護士・税理士など)、講師・タレント・クリエイターなどの他、フランチャイズで開業するという手があります。
転職するときの注意点
障がい者向けの就職・転職は、その特殊性からか、求人サイトよりも、就業移行支援サービスや転職エージェントが主体です。このため、手厚いサービスが受けられる半面、どうしてもサービスが受けられる地域が限られるというデメリットがあります。
なお、リクルートの転職サイト はたらいくに、転職活動の進め方やノウハウを解説するページがありますので、参考にしてください。
・職種ガイド
・履歴書の書き方
・職務経歴書の書き方
・面接ガイド
・転職のお悩みQ&A
・退社準備
・入社準備
最後までご覧いただきまして、ありがとうございました。よろしかったら、写真素材ダウンロードサイト【写真AC】にもお越しくださいませ。当サイトの写真の一部を配布していまして、商用利用も可能です

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